- IT未経験で転職すると失敗しそう…
- そもそも未経験で採用されるのかな…?
- 志望理由や志望動機を上手く伝えられるか不安…
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
実際、未経験者がIT企業に転職をすると、悪い条件での採用となったり、ブラックな労働環境だったり、転職活動に失敗してしまうケースがあります。
私は IT×金融で有名な東証1部の上場企業で採用面接を長年行ってきました。また現場で実際に働いた経験もあります。
そこでこの記事は、IT企業での面接で私が重視するポイントをもとに、IT未経験者が転職活動で成功する為にすべきことを3ステップで説明していきます。
この記事を読めば「IT企業への転職活動で成功する為にあなたがすべき事」がなにか分かるようになり、転職市場で評価されるスキル・実績を身につけることが出来ます。
結果として優良なIT企業に転職して、年収アップや更なるスキルアップをすることができるようになるでしょう。
結論としては、IT未経験者のあなたがIT企業への転職で成功する為に必要ステップは次の3つです。
ステップ①:現場で使えるIT知識を学んでみる
一言で「IT知識」といってもITという言葉自体が曖昧で色々な意味を持っているので、ここでは具体的にどのような知識のことを指しているか定義します。
現場で使えるIT知識とはズバリ、会社で他者とコミュニケーションをとる際に必要となるIT用語の知識、もっと言うとIT用語に紐づくPC上の操作のことです。
例えば「この資料のフッターを2022年にしておいて」といわれたときに「フッター」が「資料を印刷・投影した時に下部に表示される文字のこと」だと理解できて、さらに「フッターに表示される年号を2022年に修正できること」が求められるのです。
もちろんIT業界で働き始めることで段々と分かるようになっていくものでもあるのですが、どの会社でも使うような基礎的な知識について分かっていた方が、コミュニケーションコストが低い為、一緒に働く上で魅力的に見えます。
学習するにあたり、事前に準備が必要なものは次の通りです。
- パソコン
- キーボード・マウスなどの周辺機器
- Officeなどのソフトウェア(これは学習する内容によって変わります)
- ネットワーク回線
学習する方法は様々ですが、私は次の3つの方法をおススメしています。
- 書籍やネットで順に実際に手を動かしながら学習していくこと
- IT系の資格の学習をすること
- 詳しい人に実際に教えてもらうこと
書籍を購入して1ページ目から順に学習したり、ネットで詳しいサイトを見つけて学習することは、一番メジャーでおススメの方法です。
なによりもコストが低く、自分のタイミングで学習できるのが最大のメリットです。
書籍に関しては1冊高くても2,000円~3,000円程度で、体系的に学習を進めることが出来ます。1ページ目から順に学習をしていけばよいので、迷うことなく進めることが出来ます。
また、ネットに関してはコストは0円で、大量の情報を手に入れることが出来ます。サイトによっては体系的に学ぶことができるものもあり、書籍を購入して学習する場合と同様の効果を得ることができます。
ただし、どちらも実際に手を動かさないと意味がないと私は考えています。
なぜなら、作業をお願いした時に意味が分かったとしても、具体的なやり方が分からなければ、その作業を教えるコストが発生してしまうからです。
一方で、書籍やネットで学習することによるデメリットもあります。
それは、情報が自分に適しておらず、非効率な学習方法となることがある点です。
例えば、プログラミングの基礎的な入門書でも、細かい内容に深く踏み込んでおり、入門書として内容が網羅できていないような書籍をよく見かけます。
ネットで情報を探しても、情報量が多い代わりに、誤った情報が含まれる場合や断片的な情報となっている場合が多く、現場で使える知識とはかけ離れていることも多いです。
次におすすめなのが、IT系の資格について学習することです。
具体的にはITパスポートや基本情報技術者試験について学ぶことをおススメします。
これらの資格は国家資格であり、だれもが知っている優良な資格です。
資格を取得するためにはITに関する知識を広く学習する必要があるので、資格を持っているだけで最低限度のIT知識を保有していることを示すことが出来ます。
学習する目標としては非常にわかりやすく、とっかかりとしてはおススメの選択肢となっています。
しかし、上記資格は有名であるがゆえに、多くの人が保持する資格のため、資格を持っているだけで特別の評価を得ることは難しいです。
その為、資格を取得する目的と資格を取得した後どのように行動するか先に考えておく必要があります。
一番確実なのは、既に知識を持っている人から対面で教えてもらうことです。
一人一人の得意・不得意や知識の量、目指す目標が異なるので、結局は対面で教えてもらうことが最も効率が良くて、効果が最も高いと考えています。
有識者と実際にコミュニケーションをとって学ぶことで、目標を達成する為にきちんと学んだほうが良いことやあまりそこまで時間を掛けなくてもよい内容等を判断しながら学習を進めることが出来ます。
難しいのは、周りにITの知識を持っていて、あなたにその内容を教えるための時間をとることができる人が必ずいるわけではないことです。
そこでおススメしているのは、プログラミングスクールなどのサービスを利用することです。
書籍やネットを使う方法よりも金銭的にコストが高いですが、その分効果が大きいので、経済的に余裕があれば利用することをおススメしています。
ステップ②:実際に自分のプロダクトを作ってみる
プログラミングスキルを活かして、あなたのアイデアを実現したアプリケーションのことを「プロダクト」といいます。
例えば「百ます計算で簡単にタイムを測ることができる機能のある電卓のアプリ」をあなたが自分で考えて作った場合、それを「あなたのプロダクト」と呼んでいます。
実は「プロダクト」を作る過程で必要になるスキルは、IT企業で働くときに必要になるスキルそのものだからです。
例えば、「Youtube広告を自動でスキップするアプリを開発する」ことを考えてみましょう。
この場合、次のようにアプリ開発をしていくことになります。
- システムの仕様を決める(=要件定義):画面に「広告をスキップ」の画像が出てきたら、その画像を自動でクリックする。
- 実際に実現する方法を考える(=設計):SikulliXという技術を使って、画像を認識したらクリックできるようにする。
- プログラミングを利用して実際に開発する(=開発/製造):②で考えた内容をプログラミングを利用して実現する。
- システムの仕様を満たしているか動作確認する(=テスト):①で考えた内容が実現できているかを動作確認して、問題があれば修正する。
この4ステップは実は現場で実際に行っている業務=現場で使えるIT知識そのものです。
ちなみに、このアプリの詳細な内容については次の記事で解説しています。

「プロダクト」を作るプロセスが分かっていると具体的にIT業界でどのような仕事をするのかイメージすることができるようになります。
また、「プロダクト」をネット上に公開することで転職する際のアピールポイントとして利用したり、実際に「プロダクト」を利用してもらって誰かの役に立つこともできます。
実際のプロダクトを作るプロセスや考え方を完全に真似して、同じものを作ってみることが最も効率のよい方法です。
書籍やネットで手に入る情報は、IT知識の学習にフォーカスしているので、読んでいるだけでは「プロダクト」を作ることが出来ません。
また、プログラミングスクールなどに通ったとしても、基本的にはIT知識の学習に関するものなので、「プロダクト」を作ることができるようなスキルまで到達することはできません。
真似でもよいので実際に作ってみることが第一歩だと私は考えています。
しかし、ネットや書籍で「プロダクト」開発に関して触れているものはあまりありません。そこで本サイトでは、様々なプロダクトの作り方を1から解説する記事を上げています。
真似ができるようになったら、次はあなたが作りたいものに応用することで、あなた自身のオリジナルの「プロダクト」が作れるようになります。
ステップ③:実際にプログラミングでお金を稼ぐ経験をしてみる
「転職で評価される前にお金を稼ぐ必要があるの?」と思った方もいるかもしれません。
ここでいう、「プログラミングでお金を稼ぐ」とは実際に企業で働いて報酬を得るという意味ではなく、副業としてできるレベルの仕事を受けて実際に稼いでみる、という意味です。
現場で使えるIT知識=実際に働くことで得られる知識であるため、今回紹介する方法の中で最も実践的な知識を習得する方法となります。
この方法はある程度のIT知識がついていることが前提となります。
案件によっては、経験者であることを前提とするものもあるので、未経験でも問題ないような案件にチャレンジしてみることをおススメします。
また、あなたの「プロダクト」があれば、案件を依頼する人にスキルが足りているかどうかを判断してもらうこともできます。
プログラミングお金を稼ぐ方法は大きく2つあります。
1つ目は依頼されている案件から自分ができるものを探して案件を受けるというものです。
有名なところでいうと、クラウディアやBizseekなどがあります。
依頼の概要と募集期間から、必要なスキルとそれに掛けられる時間を判断し、できそうなものに挑戦してみましょう。
例えば「7日間でXMLデータを自動でExcelに出力するアプリケーションを作成してほしい」という案件の場合、次のような手順で進めていくことになると思います。
- システムの仕様を決める:どうやってXMLを変換するか(専用アプリを作るのか、マクロを作るのか)、出力後のExcelのフォーマットは何かを決める。
- 実際に実現する方法を考える:XMLの形式がどのような形式なのか、どのようにXMLを変換するのかを考える。
- プログラミングを利用して実際に開発する:②の内容に沿って実際に開発を行う。
- システムの仕様を満たしているか動作確認する:①で決めた仕様が満たされているか動作確認を行う。依頼者に納品して、実際に使ってもらい問題ないか確認してもらう。
この手順が指定された期間(7日間)でできるのであれば、この案件に挑戦する価値があります。
ちなみにこの手順は「プロダクト」がなぜIT企業への転職で評価されるのかで触れた手順と全く同じです。「プロダクト」を作ることができるようになるとお金を稼ぐことができるようになるのです。
案件を探す際には案件数が一番重要になってきます。依頼の数が多いほど自分にあった案件を見つけやすくなります。クラウディアは日本最大手のクラウドソーシングサービスであり、多くの企業や個人が依頼を出しています。
あなたのスキルにあった案件があれば、ぜひ挑戦してみましょう。
また、稼ぐというところに少しフォーカスしてみると、仲介手数料が安いBizseekというサービスをおススメしています。クラウディアだと10%~20%程度の仲介手数料(システム利用料含)が発生しますが、Bizseekでは約半分の手数料で案件を受注することが出来ます。
クラウディアで案件が見つからなかった場合の代替候補として見てみるのがおススメです。
2つ目は「自分ができること」を紹介して他の人から依頼を受ける方法です。
最近流行ってきたのが、自分のスキルやサービスを公開し、他の人から指名してもらって案件を受ける方法です。
日本最大手はココナラというサービスです。最近よくテレビCMを打っているので見たことがあるかもしれません。
あなたができること(スキルやサービス)とその料金を設定し、あとは依頼があるのを待つだけです。
1つ目の方法と比較して、気軽に始められ、相手から指名されるのでミスマッチが起きずらいのがメリットです。
「挑戦する」姿勢はとても重要ですが、スキル的に絶対に無理な内容・厳しすぎるスケジュール感であれば、案件の受注は控えるようにしましょう。
多少ながらも金銭が絡んでくる為、下手をするとトラブルに巻き込まれる可能性があり、不安であれば事前に相手とコミュニケーションをとったうえで、ミスマッチが起きないようにしましょう。
また、受注する際の金額は初めは大きくないもの(1万円以下)をおススメします。
金額が大きくなる=トラブルが発生しやすくなるので、慣れるまでは安いものに挑戦していくことをおススメしています。
まとめ
IT経験なしの20代のあなたが転職市場で評価されるために必要なことは次の3ステップです。
- 現場で使えるIT知識を学んでみること
- 実際に自分のプロダクトを作ってみること
- 実際にプログラミングでお金を稼ぐ経験をしてみること
この3ステップを実践すると、実際に転職活動する際に評価されるためのスキルや実績が身についていることになります。
その為、優良なIT企業への転職も夢ではありません。金融×ITの業界であれば、大幅な年収アップも狙うことが出来ます。
失敗しない具体的な転職の方法に興味があれば、次の記事を見てみてください。